ドラッグタイヤについて

ドラッグタイヤについて触れる前に、ドラッグレースという競技について少し紹介したいと思います。
日本ではゼロヨンとも呼ばれているこの競技、もともとはアメリカで生まれたモータースポーツです。
クオーターマイル(1/4マイル)約402.33メートル先のゴールをどちらの車が早く走れたか競う
一見単純なレースです。しかし単純なゆえに、かなり奥深い面も持つ。ステージングの際の対戦相手
との駆け引きや数秒で勝負がついてしまうので一つのミスも許されなかったり、マシン、タイヤ、空気圧
のセッティングなど非常に奥深いです。スタートは通称「クリスマスツリー」とよばれる信号機みたいな
もので行われます。スタートの合図のグリーンランプが点灯して実際車が発進するまでを「リアクション
タイム」と言います。ここでは反射神経やタイミングを計るリズム感みたいなものが大事になります。
車が発進してゴールを通過するまでのタイムを「エリミネーションタイム」または「E./T]と呼びます。
ここでは車の性能はもちろんドライバーののテクニックなどすべてが必要になります。ドラッグレースの
魅力はなんといってもスタート前に行う「バーンアウト」。タイヤを温めたりクリーンアップするため
ホイールスピンをさせ、あたり一面タイヤの煙で何も見えなくなってしまう光景は迫力満点です。
それと何百馬力や何千馬力もあるマシーンがほんの何秒かでゴールする爽快感はたまらないです。
日本ではまだまだF1とかサーキットを走る周回レース、ドリフトなどの人気に押されぎみですが本場
アメリカではインディーと並び一番メジャーなモータースポーツです。週末になると地元のドラッグコース
へ出向き、家族ぐるみでレースに参加したり、観戦したりと国民的なモータースポーツです。ナショナル
イベントのNHRAをはじめ日本車などが参加しているIDRCなど様々なイベントがあります。日本車の人気
はアメリカでも非常に高く、ホンダのFF車のドラッグマシーンやロータリーエンジンのマシンを活躍
しています。本場のレベルは非常に高く、ナイトロ燃料を使用するトップフューエルドラッグスターや
一応車の形をしているファニーカーなどは400mをわずか4秒前半で走ってしまいます。日本でも全国
でレースが開催されていますがドラッグ専用コースが唯一仙台ハイランド内にあるだけであとはサーキット
のストレートを使用したり飛行場の滑走路を使用したり400M無いコースもあります。今後専用コースが
整備されていけば、まだまだドラッグレースも盛り上がる可能性があります。

                      ドラッグタイヤに求められる性能

ドラッグレース用タイヤはコーナリングとかが無い分周回レース等で使うタイヤと違う性能が
求められます。一番大事なのは当然、路面を喰うグリップ力。ドラッグタイヤの表面は大抵柔らかな
コンパウンドを使用し、接地面積を増やす為、溝が無いタイプやブロックが大きく溝が少ないタイプ
がほとんどです。またドラッグでは空気圧をかなり低くセットする場合が多いです。これは接地面積
を増やす目的やタイヤにショックを吸収させトラクションを得るためなどがあります。その為、
サイドウオール(タイヤの側面)の柔らかさ、しなやかさも大事です。ドラッグマシンのスタート時の
タイヤを見るとサイドウオールにしわが寄って波を打っているみたいになるのはそのせい。あと
安定した走りが出来る直進安定性も大事。ドラッグタイヤはチューブを使用するタイプが多いです。
ダブルチューブを使用する場合もあります。バイアスタイプのドラッグタイヤで空気圧を極端に落として
使用すると空気が漏れる場合があります。これをチューブを使用することによって回避できます。
最近ではラジアルタイプのタイヤも増え、チューブレスで使用できるタイプも増えています。ニットー
やミッキーのETラジアルがそのタイプ。
ドラッグタイヤは普通のラジアルタイヤと性質が異なる為、取り扱いも変わります。特にバイアスタイプ
のドラッグタイヤはエアー圧の変化でグリップ力が増したり、逆に無くなったりもします。それとアクセル
全開の時は直進安定性があってもアクセルを抜いた瞬間に大きく振られる事もあります。
サスセッティングも固めにセットする必要があるみたいです。安全かつ効果的にドラッグタイヤ
を使用するにはその性質を理解する必要があります。

                        DOTタイヤとは

最近、雑誌やドラッガーの間でも耳にするDOTタイヤ。DOTとは(Department of transportation)
つまりアメリカの国土交通省の事。ブレーキフルードでDot3やDot4というのもアメリカ交通省の規格を
クリアしているという事。DOTタイヤも交通省認可のドラッグタイヤなのです。しかし認可を受けた
とはいってもそのパターンとかはドラスリに何本かの切り込みを入れた程度の過激なものも多いです。
現在日本でストリートクラスとかで約9割方使用されててワンメイク状態にあるニットーNT555Rも
実はDOTタイヤ。今まではレギュレーション上国産ストリートラジアルまでと制限されてたのが2004年
になって海外DOTタイヤも使用できるレースもだいぶ増えてきました。それによってタイヤの選択肢
が広まりタイムも目まぐるしく新記録が更新されています。ミッキートンプソンのETストリートを使用した
ノーマルシャシーのFRストリートカーが9秒前半をマークし8秒台も見えてきているのです。今、日本
国内ではごく一部のDOTタイヤしか入荷していません。アメリカではDOTタイヤのバリエーションが
豊富で容易に入手する事が出来ます。当方Deep Stageでは数多くのDOTタイヤを紹介し、輸入販売
をしています。タイヤのライナップ、価格等はこちらから
各ドラッグイベントのタイヤに関してのレギュレーションはこちらから

                        サイズの見方

ドラッグタイヤには大きく分けて2種類のサイズの表示の方法があります。一つは「275/40ZR17」など
おなじみの表示の方法。もうひとつは「31×10.50−15」など良くオフロードタイヤに表示されている方法。
タイヤを選択する時、サイズを把握しないで購入するとホイールにはまらなかったりボディーに当たったり
問題が生じます。

      タイヤサイズ表示の見方

                      275 / 40 R 17 94 V
                       1    2  3 4  5  6

1 タイヤの断面幅(mm) 2 偏平率 (H÷W×100) 3  ラジアル構造

4 リム径(インチ)     5 荷重指数           6 速度記号(Vは240km、Wは270km
                                             ZRは240km超)

                       31×10.50ー15
                         1     2   3

1 タイヤ外径(インチ)  2 断面幅(インチ)    3 リム径(インチ)

注意:DOT規格では無いドラッグスリックの場合、2はトレッド幅(インチ)になります。

     
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